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「迷い」と「決断」
忘れもしない、あれは、平成10年10月のことであった。
突然の知らせに愕然とした。主人のリストラだ。聞こえはいいが解雇だ。
無情な会社のやり方に無性に腹が立った。
住宅を新築したばかり、おまけに子供の教育費にカネがかかる時でもあった。
それからの日々は、どのように生計をやりくりしたのか無我夢中の月日であった。
月10万の住宅ローンが、このか細い私の両肩に重くのしかかった。
奈落の底に突き落とされて、如何にしたら這い上がれるのか、そのことばかり考える毎
日、そんな中、子どもが一人独立し、二人独立し(二人しかいないけど)
徐々に光が見えてきた、いつまでもこのままではいけない、俗にいう「負け犬」のまま
では人生終われないとの思いに後押しをされつつも、心は常に揺れ動く、どうすれば、
と、しかし、いつか日の目を見てやるとの思いで、その後の数年歯を食いしばって生き
てきた。そして念願の「国家試験」に合格し、長年の夢であった「起業」にも目途がつ
き申請できたのである
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